【バイオマス発電PPA】SUBARU、Looopを通じてバイオマス電力の調達を開始

SUBARU/Looopは、2026年5月22日、SUBARU、Looopを通じてバイオマス電力の調達を開始と発表しました。公式発表に基づき、設備・契約の内容、地域性、事業上の論点を整理します。

発表内容と案件の概要

本事業では、ログが保有・運営する「バイオパワーふくしま発電所」で発電した再生可能エネルギー由来電力の一部を、Looopを通じてSUBARU群馬製作所北本工場へ供給しています。供給開始は2026年4月以降で、年間約804MWhの再エネ電力を導入する計画です。

導入量は北本工場の年間使用電力量の約9%に相当し、年間約360トンのCO₂排出削減効果を見込んでいます。太陽光や風力と異なり、出力変動が比較的小さいバイオマス発電を活用することで、安定的かつ計画的な電力供給を目指す構成です。

オフサイトコーポレートPPAは、発電事業者が保有する再エネ電源から、小売電気事業者を介して需要家へ長期供給する契約方式です。近年は製造業やデータセンターを中心に導入が拡大しています。

事業上の位置付けと今後の焦点

SUBARUグループは、工場やオフィスなどScope1・Scope2排出量について、2050年カーボンニュートラルを掲げています。また、2035年度までに2016年度比60%のCO₂排出削減を中期目標として設定しています。

再エネ導入では、出力変動対応や安定供給が課題となるケースも多く、バイオマス電源を組み合わせた長期契約モデルは、製造業の脱炭素化手法の一つとして広がる可能性がありそうです。

バイオマス発電は天候に左右されにくい再生可能エネルギーですが、燃料を長期・安定的に調達できるかが事業の中核です。未利用材や林地残材を地域内で循環させる場合は、森林整備、木材物流、燃料加工、発電、熱利用までの連携が地域経済への効果を左右します。同時に、燃料の含水率や品質、輸送距離、持続可能性の確認、燃焼灰の処理、発電所の稼働率を継続的に検証する必要があります。PPAを伴う案件では、電力と環境価値の受渡条件、契約期間、FIP移行後の市場価格リスクも重要です。

出典

SUBARU/Looopの公式発表

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