【貿易収支】貿易赤字、4069億円で2カ月連続の赤字/資源価格と輸入コスト上昇の懸念高まる

財務省は、2026年7月22日、6月分の貿易統計(速報値)を発表しました。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4069億円の赤字となり、2カ月連続で赤字を記録しました。中東情勢の悪化等に伴う資源価格および輸入コストの高止まりが貿易収支を強く圧迫しています。

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米国産原油の代替調達急拡大と輸入単価の過去最高更新

ホルムズ海峡の封鎖影響により、中東からの原油輸入量は前年同月比40.6%減の569万キロリットルに減少しました。この不足分を補うべく代替調達が進められ、米国からの原油輸入量は前年同月比約5.6倍となる272万キロリットルへと急増し、1979年以降のデータで過去最大となりました。しかし、調達ルート急変に伴う輸送コスト増や代替価格高騰により、円建ての原油輸入単価は1キロリットルあたり11万7684円へ跳ね上がり、過去最高値を更新しました。数量確保を優先した結果、資源の輸入価格が大幅に押し上げられています。

資源高と円安の悪循環による貿易条件悪化の警戒感

輸出額は前年同月比19.3%増の10兆9290億円と10カ月連続で増加したものの、輸入額が同25.4%増の11兆3359億円に達したことで赤字基調が続いています。資源価格および輸入資源価格の上昇は貿易条件を直接的に悪化させており、実質的な購買力の低下を招く要因として懸念されています。さらに、貿易赤字に起因する外貨買い需要は、足元で1ドル=163円台前半まで進行した通貨安の傾向を一層後押ししかねず、輸入コストの更なる上昇を引き起こす相互の悪循環に強い警戒感が広がっています。

出典

https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm

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