東京電力ホールディングスとNTTアノードエナジーは2025年5月15日、群馬県嬬恋村で系統用蓄電池の商業運転を開始しました。出力2MW、容量9.3MWhの設備を使い、再エネの変動吸収と電力市場での運用を検証します。
卸市場と需給調整市場へ参加
2025年度から日本卸電力取引所と需給調整市場で運用し、価格差を利用した充放電や調整力の提供を行います。2027年度には容量市場への参加も予定しています。複数市場の収益を組み合わせ、系統用蓄電池の事業性を高める狙いです。
劣化と寿命を実運用で検証
蓄電池は充放電の頻度や深度によって劣化が進むため、収益最大化と設備寿命の両立が重要です。両社は運転データを蓄積し、制御方法や保守計画の最適化を進めます。高頻度な調整力取引と長時間運転をどう組み合わせるかが検証項目になります。
系統混雑への活用も視野
将来は、送電線の混雑が起きる時間帯に充電し、混雑が緩和する時間帯に放電する運用も検討します。再エネ導入量が増えるなか、蓄電池を電力市場だけでなく系統設備の効率利用にもつなげられるかが焦点です。