パワーエックスは2025年3月11日、上組とバンプージャパンが共同開発する「東京都海の森蓄電所」向けに、系統用蓄電システムを受注したと発表しました。東京都江東区の上組東京多目的物流センター内に、出力1,999kW・蓄電容量8,226kWhの設備を整備し、2028年4月の竣工を予定しています。
国産大型蓄電池「Mega Power」を3台導入
蓄電所には、パワーエックスが岡山県玉野市で製造する大型定置用蓄電池「Mega Power」を3台導入します。1台当たりの公称容量は2,742kWhで、20フィートISOコンテナにLFP電池を収容します。国内製造の蓄電システムを都市部の物流拠点へ配置し、再エネの出力変動を吸収する調整力として活用する計画です。
東京都の支援事業を活用
本案件は東京都の「令和6年度 再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」に採択されました。同支援を使って都内に新設される初の蓄電所とされ、用地確保が難しい都市部で既存物流施設の敷地を活用する点に特徴があります。電力系統へ接続し、需要が低い時間帯の電力を充電、需要が高まる時間帯に放電することで、卸電力市場や需給調整市場などでの運用が見込まれます。
物流企業とエネルギー企業が共同開発
事業主体は、上組とバンプージャパンが設立した東京都海の森バッテリー事業合同会社です。上組は物流拠点の用地・設備管理の知見を提供し、バンプージャパンは電力事業の運営ノウハウを持ち込みます。パワーエックスは蓄電池の供給を担い、国産蓄電池の量産と導入実績を積み上げます。系統用蓄電池の開発用地が限られるなか、物流施設との複合利用は都市圏での有力な展開モデルになり得ます。
出典:パワーエックス公式発表