イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、2026年7月20日、サウジアラビアに対する海上封鎖を宣言しました。海外報道によると、紅海の南端に位置するバベルマンデブ海峡を通航し、サウジアラビアの港湾に寄港する船舶を封鎖対象とすると表明しており、中東の海上物流やエネルギー輸送への影響が懸念されています。
フーシ派は、イエメン北西部の港湾や空港に対するサウジ側の封鎖への報復措置として海上封鎖を実施すると主張しています。海外報道によると、「目には目を」の原則に基づく措置として、サウジ関連船舶を対象にした海上封鎖を直ちに開始すると宣言しました。
バベルマンデブ海峡が新たな緊張の焦点に
バベルマンデブ海峡は、紅海とアデン湾を結ぶ世界有数の海上交通の要衝で、サウジアラビア西岸のヤンブー港から出荷される原油や、欧州・アジア間のコンテナ輸送にとって重要な航路です。
海外報道によると、封鎖宣言を受けて、中国やインド向けのサウジ産原油を積載したタンカーが同海峡付近で引き返す動きも確認されており、海運各社は航路変更やリスク回避を迫られています。
エネルギー市場への影響拡大も
今回の動きは、ホルムズ海峡を巡る緊張に続き、中東のもう一つの重要海上輸送路にも不透明感が広がる形となりました。仮に封鎖や攻撃が長期化すれば、サウジアラビアから紅海経由で輸出される原油やLNG、一般貨物の輸送に影響が及び、海上運賃やエネルギー価格の上昇につながる可能性があります。
現時点では実際の封鎖がどの程度実行されるかは不透明ですが、物流・エネルギー市場では、中東情勢のさらなる悪化リスクとして警戒が強まっています。