株式会社アイ・グリッド・ソリューションズと三菱UFJ信託銀行は2025年2月7日、分散型オンサイトPPA事業を共同で拡大する基本合意契約を締結したと発表しました。初期の事業規模は50億円を目安とし、企業や物流施設などの屋根を活用した太陽光発電所の開発を加速します。
開発力と金融機能を組み合わせる
アイ・グリッドは、需要家の敷地内に発電設備を設け、初期投資を求めずに電力を供給するオンサイトPPAを展開しています。2025年1月末時点の累計開発実績は1,113施設、発電容量275MWです。今回の協業では、同社が案件の組成、設備開発、運用・保守を担い、三菱UFJ信託銀行が事業ストラクチャーの構築と資金供給を担当します。分散した多数の小規模設備を金融面から束ねることで、案件ごとの資金調達負担を抑え、開発速度を高める狙いです。
余剰電力の活用とGX City構想へ
両社は、施設屋根の設置面積を最大限利用しつつ、自家消費しきれない余剰電力を地域で循環させる仕組みも視野に入れます。将来は太陽光だけでなく、蓄電池やEVを組み合わせ、需要家や地域が再エネを自立的に利用する「GX City」の形成につなげる方針です。オンサイトPPAは送電網を介する電力量を抑えられる一方、設備の分散によって開発・保守管理が複雑になります。実績を持つ事業者と長期資金を扱う信託銀行の連携は、分散型電源を投資対象として標準化し、企業の再エネ導入を大規模化できるかを占う取り組みとなります。