住友電気工業株式会社は、2025年12月、英国送電事業者National Grid Electricity Transmission plc(NGET)向け525kV高圧直流(HVDC)XLPE海底ケーブルプロジェクト「Sea Link」の受注について発表しました。同社は設計・調達・建設(EPC)契約を締結し、英国南東部ケント州と東部サフォーク州を結ぶ約140kmの送電設備を整備するとしています。
英国送電網の増強と再エネ導入を支える基幹プロジェクト
Sea Linkは、英国送電網の増強計画「The Great Grid Upgrade」の中核案件の一つで、再生可能エネルギーの大量導入と電力系統の安定運用を目的としています。プロジェクトは開発許認可の取得後、2027年後半の着工を予定しています。
納入する525kV直流XLPE海底ケーブルは、住友電工がスコットランド・Nigg港で建設を進める最新鋭の海底ケーブル工場で製造されます。施工はSiemens EnergyおよびVan Oordと連携して進められる計画です。
英国のネットゼロ政策と地域産業への波及効果
Nigg港の新工場は、英国政府が掲げる「Clean Power 2030 Action Plan」やネットゼロ目標を支える送電インフラ整備の拠点となる見込みです。全面稼働後には200人以上の直接雇用に加え、サプライチェーンや海底ケーブル敷設工事を含む幅広い雇用創出も期待されています。
525kV級HVDC海底ケーブルは、大容量の再生可能エネルギーを長距離・低損失で送電できる基幹設備として導入が拡大しており、今回の受注は英国の電力系統強化と欧州の脱炭素化を支える重要な案件となりそうです。
出典:住友電気工業 プレスリリース「英国送電会社向け525kV直流XLPEケーブルプロジェクト『Sea Link』受注」