電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2026年6月22日、出力250kW以上のFIP太陽光発電設備を対象とする「太陽光第28回入札(令和8年度第1回)」の結果を発表しました。屋根設置設備を除く地上設置型が対象で、募集容量91MWに対し、30件・合計91,000kWが落札されました。 (入札情報)
落札価格は0.00~7.89円/kWhで、設備出力を反映した加重平均落札価格は6.74円/kWhでした。供給価格上限額の9.60円/kWhを2.86円下回り、募集容量の全量が価格の低い案件から選ばれた形です。落札案件には、応札額をそれぞれのFIP基準価格として採用する「pay-as-bid方式」が適用され、交付期間は20年間です。(入札情報)
応札135MW、募集容量の約1.49倍
参加資格審査に提出された事業計画は36件、設備出力は合計139,323kWでした。このうち34件に入札参加可能との通知が出され、実際の応札は33件・135,373.7kWとなりました。応札量は募集容量を44,373.7kW上回り、募集容量に対する倍率は約1.49倍です。(入札情報)
応札全体の加重平均価格は7.62円/kWhでした。落札案件の平均6.74円/kWhは、前回の第27回入札における4.61円/kWhから2.13円、約46%上昇しています。一方、前回8.68円/kWhだった上限価格も今回は9.60円/kWhへ0.92円引き上げられており、落札平均は今回の上限価格を約30%下回りました。(入札情報)
0円落札は7,049kW、売電価格ゼロを意味せず
最低価格の0.00円/kWhで落札された案件は8件、合計7,049kWで、全落札容量の約7.7%を占めました。このうち地域電力株式会社は4件・計3,799kW、UNIVERGY株式会社は1件・750kWを0円で落札しています。最高落札価格は7.89円/kWhとなり、案件によって提示価格に大きな幅が生じました。(入札情報)
FIP制度では、発電事業者が電気を卸電力取引市場や相対取引で販売し、基準価格から市場収入に相当する参照価格を差し引いてプレミアムを算定します。このため、0円入札は制度上の基準価格を0円とする提案であり、発電した電気を無償で販売することを意味しません。市場での売電収入を前提に、プレミアムに依存しない事業計画が示されたことになります。(エネーチョウ)
次回募集は115.406MWへ拡大
太陽光第29回入札の募集容量は115.406MW、正確には115,405.5kWです。第28回の応札量135,373.7kWと募集容量91,000kWの差44,373.7kWのうち、55%に当たる24,405.5kWを上乗せして算定しました。第29回は2026年8月3日に入札を開始し、8月17日に締め切り、8月24日に結果を公表する予定です。(入札情報)
広域機関は、第28回の落札案件について、結果公表日の翌日から7カ月以内にFIP認定を取得するよう求めるとしています。認定申請の補正期限は2027年1月8日、認定取得期限は同月22日です。期限までに認定を取得できない場合は、原則として落札者決定が取り消され、第2次保証金の没収対象となります。(エネーチョウ)
出典:電力広域的運営推進機関「太陽光第28回入札(令和8年度第1回)の結果について」
出典:電力広域的運営推進機関「太陽光第29回入札(令和8年度第2回)の募集容量について」
出典:電力広域的運営推進機関「太陽光第27回入札(令和7年度第4回)の結果について」