東京センチュリー株式会社は2025年10月6日、グループの京セラTCLソーラー合同会社が運営する「福岡・飯塚第一メガソーラー発電所」をFIT制度からFIP制度へ移行し、蓄電池を併設すると発表しました。発電所出力は1,990kWで、同年9月に蓄電池の設置工事を開始しています。
1.5MW・6MWhの蓄電池を追加
併設する蓄電池は出力1,500kW、容量6,000kWhで、約4時間率の構成です。太陽光発電量が多く市場価格が低い時間帯や出力制御が見込まれる時間帯に充電し、需要と価格が高まる時間帯に放電することで、発電電力の市場価値を高めます。2026年2月の完成を予定し、同社グループにとってFIP併設蓄電池の3号案件となります。
FITでは固定価格での買取が基本でしたが、FIPでは市場価格にプレミアムを加えた収入構造となり、発電事業者が市場価格と需給に対応する必要があります。蓄電池は発電時間と売電時間をずらすことで価格変動への対応力を高め、再エネを電力需要の高い時間帯へ移す役割を担います。
既設太陽光の収益改善モデル
新設発電所に蓄電池を組み合わせるだけでなく、既設FIT太陽光をFIPへ転換して蓄電池を追加する方法は、稼働中資産の収益機会を広げる選択肢です。既存の土地、発電設備、連系設備を活用できる一方、充放電ロス、蓄電池劣化、市場価格差、工事中の運用影響を織り込んだ精密な投資判断が必要になります。
東京センチュリーは、金融・サービス機能と発電所保有運営の知見を組み合わせ、蓄電池事業を拡大する方針です。本案件の運用実績は、既設太陽光のFIP転換がどの程度、出力制御回避と売電単価向上につながるかを測る材料になります。系統用蓄電池とは異なり太陽光発電所に直接併設するため、分類はREとSTを付与し、ELは空欄としています。