調査会社IDTechExは、EV向けリチウムイオン電池のセカンドライフ(リユース)市場が2035年に約42億ドルへ拡大するとの見通しを示しています。
リユースとリサイクルの両市場が成長
EV向け電池は車載用途を終えた後も、定置用蓄電池として再利用できるケースがあり、再利用後はリサイクルによってリチウムやニッケル、コバルトなどの重要鉱物を回収できます。EV普及の拡大に伴い、電池を「使い切る」のではなく、「再利用・再資源化」する循環型サプライチェーンの構築が世界的に進んでいます。
IDTechExは、リチウムイオン電池リサイクル市場についても、2045年に520億ドル規模へ成長すると予測しています。対象にはEVだけでなく、定置用蓄電池や製造スクラップ、民生機器向け電池も含まれます。
戦略資源としての電池管理が重要に
リチウムやニッケルなどの重要鉱物はエネルギー安全保障の観点から各国で確保競争が進んでおり、使用済み電池は「都市鉱山」としての価値も高まっています。今後は、電池の製造から利用、リユース、リサイクルまでを一体で管理する循環型バッテリー産業が、EV市場の成長とともに重要性を増すことが見込まれます。
出典:IDTechEx「The Second-life EV Battery Market to Reach US$4.2B in Value by 2035」