【陸上風力リパワリング】コスモエコパワー、波崎風力を更新 4.2MW機4基へ集約

【陸上風力リパワリング】コスモエコパワー、波崎風力を更新 4.2MW機4基へ集約

コスモエコパワー株式会社は2025年10月7日、「(仮称)波崎ウィンドファームリプレース事業」の環境影響評価書を公表し、縦覧手続きを開始しました。茨城県神栖市で運転する既設風力発電設備を、少数・大型の最新風車へ更新する計画です。

波崎ウィンドファーム公式発表
波崎ウィンドファーム公式発表

既設12基を大型風車4基へ更新

計画では、既設の1.25MW級風車12基を撤去し、4.2MW級風車4基へ置き換えます。設備の単純合計は16.8MWとなりますが、系統への送電出力は従来と同じ15MWを維持する想定です。風車の大型化と基数削減により、既存の系統接続枠を生かしながら設備利用率や保守効率の改善を狙います。

環境影響評価書は神栖市役所や市内公民館などで2025年11月28日まで縦覧されました。リパワリングは新規立地に比べて既存インフラや長年の風況データを活用できる一方、機体大型化に伴う景観、騒音、鳥類、生態系への影響を改めて評価する必要があります。

系統制約下で既存地点の価値を高める

国内の初期風力案件では設備の高経年化が進み、部品調達や保守費用の上昇が課題になっています。最新機への更新は、同じ地点・送電容量で年間発電量を増やし、長期運転を可能にする有力な手段です。特に系統接続の新規確保が難しい地域では、既存連系権を活用できる点が事業上の強みになります。

一方で、撤去する風車や基礎の処理、建設期間中の発電停止、資材価格や工事費、地域合意といったリスク管理が重要です。計画どおり進めば、工事は2026年4月ごろから始まり、2028年2月ごろの運転開始が想定されます。国内陸上風力の更新需要が本格化するなか、本案件は大型化による発電効率向上と環境配慮を両立できるかを示す先行例となります。

出典:コスモエコパワー株式会社「(仮称)波崎ウィンドファームリプレース事業 環境影響評価書の公表及び縦覧について」

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