東芝は、2026年7月21日、北海道電力の京極発電所3号機向けに、出力200MWの可変速揚水発電システムを受注したと発表しました。ポンプ水車と水車発電設備を1セット納入し、2031年度の運転開始を予定しています。京極3号機は長期脱炭素電源オークションで落札されています。
京極発電所は北海道虻田郡京極町にある純揚水式発電所です。1号機は2014年10月1日、2号機は2015年11月1日に営業運転を開始しており、3号機の稼働後は200MW×3台、計600MWの構成となります。
半導体工場やデータセンターで需要増
北海道では半導体工場やデータセンターの立地が進み、今後の電力需要増が見込まれています。同時に太陽光や風力発電の導入も拡大しており、発電量の変動を吸収して需給バランスを維持する「調整力」の重要性が高まっています。
純揚水式は、河川から上部調整池への自然流入を使わず、需要が少ない時間帯に下部調整池の水をくみ上げ、需要が多い時間帯に落水させて発電する方式です。電力需要の変動に応じて揚水と発電を切り替えます。
揚水入力と発電出力を幅広く調整
可変速方式では、ポンプ水車と発電電動機の回転速度を変えることで、揚水運転時に電力系統から受け取る入力を調整できます。発電時も従来の揚水発電より広い範囲で出力を変えられ、再生可能エネルギーの変動に対応しやすくなります。
東芝は京極発電所1、2号機にも同システムを納入しています。今回の3号機向け設備により、需給状況に応じた運転を行い、北海道の電力系統の安定化や効率的な運用、再生可能エネルギーの導入拡大に寄与するとしています。
出典:発表