東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(TGES)は、2026年7月8日、タイで実施する大規模蓄電池(BESS)と太陽光発電(PV)を活用した脱炭素化実証事業が、経済産業省の「令和6年度補正 グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 ASEAN加盟国)」に採択されたと発表しました。日本国内で培ったエネルギーマネジメント技術を海外展開する初の実証案件となります。
約20MWhの蓄電池と20MWの太陽光を工場へ導入
本実証では、タイ国内の複数の工場に合計約20MWhの産業用蓄電池(BESS)と約20MWの太陽光発電設備を導入し、オンサイトPPA方式による電力供給を実証します。太陽光の余剰電力を蓄電池へ充電し、夜間や電力需要のピーク時間帯に放電することで、再生可能エネルギーの利用率向上、CO₂排出量削減、電力系統の安定化を図ります。
実証事業の総額は約37億円で、高温多湿なタイの環境における設備性能や運用データを取得し、日本製産業用蓄電池システムの有効性を検証するとしています。
ASEANで日本の蓄電池・PPAモデルの展開を目指す
タイでは太陽光発電の導入拡大に伴い、余剰電力の有効利用や系統安定化が課題となっています。本事業は、経済産業省がAMEICC(日・ASEAN経済産業協力委員会)を通じて実施する補助制度を活用し、初期投資負担を抑えながら、日本製BESSと太陽光発電を組み合わせたエネルギーサービスの事業性を検証するものです。
TGESは、実証で得られる運用データを基にコスト低減や事業モデルの確立を進め、タイをはじめとするASEAN地域で産業向けオンサイトPPA事業の展開を加速する考えです。