英国運輸省(DfT)は、2026年7月23日、「ゼロエミッション飛行実証競技(Zero Emission Flight Demonstrator Competition)」の第1ラウンドにおける採択結果を発表しました。
全8件の採択案件のうち半数にあたる4件が水素エネルギー関連技術であり、これらに対して計約360万ポンド(約7億1,000万円)の公的資金が投じられます。支援期間は2026年8月から最大24か月間(2年間)です。最も大規模な助成金を獲得したのはZeroAvia社が主導する「HyPRIME」プロジェクトで、総事業費約341万ポンドのうち約212万ポンドの助成を受けます。同プロジェクトは、ブリストル空港やバーミンガム空港と連携し、液体水素(LH2)対応の移動式給油車両および地上支援設備の実証開発を推進します。
空港インフラ整備と極低温システムの開発加速
あわせて、Badgerworks社主導の「CHOSAN」プロジェクトには約115万ポンドが配分され、空港におけるLH2航空機向けの極低温水素システムの開発が進められます。また、Equilibrion社によるブリストル空港でのLH2インフラ導入可能性調査に約9.3万ポンド、Urban Foresight社主導によるスコットランド離島地域での水素航空路線ロードマップ策定に約19万ポンドが拠出される計画です。
英国政府は、一連の採択事業を通じて空港現場における実証実験を進め、ゼロエミッション航空機の商用運航に必要な規制枠組みの整備や運用実績の蓄積を後押ししていくとしています。
出典:Zero emission flight demonstrator competition: round 1 successful projects