電源開発(Jパワー)は、2026年7月6日、佐久間発電所(静岡県浜松市天竜区)の設備更新工事「NEXUS佐久間プロジェクト」を開始したと発表しました。
1956年に運転を開始した佐久間発電所は、Jパワーが国内で保有する一般水力発電所の中でも最大級の設備規模を持ち、50Hz・60Hzの両周波数に対応できる特徴を備えています。運転開始から約70年が経過し設備の高経年化が進んだことから、発電設備に加え発電所建屋を含めた全面的な更新工事を実施するとしています。工事はⅠ期とⅡ期の2段階に分け、約10年間かけて進められる予定です。
発電能力を40万kWへ増強
更新では、水車や発電機など主要設備を高効率機器へ更新するとともに、最大使用水量を増加させることで、発電出力を現在の35万kWから40万kWへ5万kW引き上げる計画です。
これにより年間発電電力量は約5,500万kWh増加する見込みで、既存ダムや水資源を有効活用しながら再生可能エネルギーの供給力向上が期待されます。
老朽化対策と電力安定供給に寄与
佐久間発電所は広域電力系統を支える基幹水力発電所の一つであり、設備更新によって長期的な安定運転と供給信頼性の向上が図られる見通しです。既存インフラを活用した出力増強は、新たなダム建設を伴わずに再生可能エネルギーの発電能力を高める取り組みとしても注目されそうです。
出典:Jパワープレスリリース