株式会社クリーンエナジーコネクトは2025年12月5日、オフサイトコーポレートPPA向けのNon-FIT低圧太陽光発電所を開発するため、プロジェクトファイナンスで総額36.7億円を調達したと発表しました。対象は合計25MW-DCで、同社の累計資金調達額は611億円となります。
約300カ所の低圧太陽光を一つの事業として資金化
資金調達の対象は、特別目的会社のCN太陽光M3号が開発する約300カ所の低圧太陽光発電所です。横浜銀行と山陰合同銀行がシニアローンを提供し、脱炭素化支援機構(JICN)が3.3億円のメザニンローンを実行します。
低圧太陽光は一地点当たりの規模が小さいため、用地取得、系統連系、施工、保守、契約管理の件数が多くなります。これらを多数束ねて一つのポートフォリオとし、発電量や信用リスクを分散しながら長期資金を調達する点が今回の特徴です。全設備の稼働後は年間約26.7GWhの発電量を見込みます。
小規模分散型PPAの資金調達モデルを拡大
調達した資金は、固定価格買取制度に依存しない太陽光発電所の開発に充当されます。発電した電力と環境価値は、長期のオフサイトPPAを通じて脱炭素経営を進める法人需要家へ供給されます。
Non-FIT案件はFIT案件と異なり、売電先との契約条件、発電量変動、インバランス、環境価値の移転などを組み合わせて事業性を評価する必要があります。そのため、需要家との長期契約に加え、多数の設備を管理するデジタル基盤と標準化された開発・保守体制が金融機関の審査でも重要になります。
クリーンエナジーコネクトは発表時点で2,300カ所超、合計200MW-DC以上の低圧太陽光発電所を保有・開発しています。今回の資金調達は、小規模分散型電源を束ねて企業の再エネ調達に結び付ける市場が、プロジェクトファイナンスの対象として拡大していることを示します。