中部電力ミライズは2026年7月21日、愛知・名古屋2026大会(アジア競技大会・アジアパラ競技大会)のメイン会場である名古屋市瑞穂公園陸上競技場に、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電気を供給すると発表した。供給期間は2026年9月1日から10月31日までで、大会期間中の同競技場における電力使用に伴うCO2排出量を実質ゼロにする取り組みとなる。
供給スキームと削減規模
今回のCO2フリー電気は、水力発電由来の非化石証書を活用した「Greenでんき」の仕組みを用いて提供される。証書によって電気に環境価値を付加することで、実際の発電設備を変更せずに使用電力分のCO2排出量をゼロとみなす制度で、供給期間中のCO2削減量は約630トンと見込まれている。中部電力ミライズと大会組織委員会は、これに先立つ2026年3月にも脱炭素分野での連携を発表しており、今回の電気供給はその具体化策の一つと位置づけられる。
国際スポーツイベントでの脱炭素の広がり
国際的なスポーツイベントでは、開催地の電力供給を再エネ由来に切り替える取り組みが各地で広がっている。今回の事例は、地域の電力会社が大会運営側と連携し、非化石証書を用いて短期間・特定施設単位でCO2フリー化を実現する具体的な手法を示すものであり、国内の他の大規模イベントにおける電力調達のモデルケースとなる可能性がある。