三菱重工業は、2026年7月13日、サウジアラビア西海岸のジェッダサウス発電所およびシュケイク発電所における燃料転換工事向けボイラー供給契約を受注したと発表しました。
対象となるのは、既設の重油焚きボイラーを天然ガスと重油の両方に対応するデュアルフューエル焚きボイラーへ改造するプロジェクトです。契約は現地EPC企業のDar Al Balad Contracting and Operations(DAB社)から、三菱商事マシナリを通じて受注しました。三菱重工業は既設ボイラーのOEMとして主要機器を供給し、設備改造から長期運転支援まで技術面を担います。
290万kW級発電所2か所で燃料転換を実施
対象となるジェッダサウス発電所とシュケイク発電所はいずれも設備容量290万kW級で、各4基の発電設備から構成されています。両発電所は2017年から順次運転を開始しており、既設ボイラーも三菱重工業が設計・製造した設備です。
今回の改造では既存設備を活用しながら天然ガスへの燃料転換を進めることで、設備更新コストを抑制しつつ、発電所の長期安定運転とCO₂排出量削減の両立を図ります。
「サウジ・ビジョン2030」に基づくエネルギー転換を支援
サウジアラビアでは国家戦略「Saudi Vision 2030」に基づき、発電燃料を重油中心から天然ガスへ転換する政策を推進しています。天然ガス火力の比率を発電燃料全体の50%超へ引き上げることを目標としており、特に重油依存度の高い西海岸地域では既設火力発電所の燃料転換が進められています。
今回の案件では、発電所の安定供給を維持しながら低炭素化を進める既設設備のリトロフィット事業として、今後の中東地域における火力発電所の脱炭素化モデルの一つとなることが期待されています。
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