株式会社GSユアサは、2026年7月9日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「革新型蓄電池技術開発・高度解析」事業において、「次世代ナトリウムイオン電池の技術開発」が採択されたことを発表しました。代表機関は東京理科大学が務め、GSユアサを含む産学官連携体制で、高安全・低コストな定置用ナトリウムイオン電池の開発を進め、2030年代半ばの実用化を目指します。
資源制約の少ない次世代蓄電池を開発
本事業は、2050年カーボンニュートラルの実現や電化・デジタル化の進展に伴う蓄電池需要の拡大を見据え、資源調達リスクの低減と高性能化を両立する革新型蓄電池の実用化を目的としています。ナトリウムはリチウムと比べて資源が豊富で偏在性が小さいことから、サプライチェーン強靱化やコスト低減への貢献が期待されています。本事業では、定置用蓄電池として求められる安全性、長寿命、低コストを兼ね備えた次世代電池技術の確立を目指します。
GSユアサの技術と産学官連携を融合
GSユアサはこれまで独自に、リチウムイオン電池に代わるナトリウムイオン電池の研究開発を進めてきました。本事業では、東京理科大学を中心とする産学官連携により、材料開発からセル設計、評価・解析までを一体的に推進し、技術課題の解決を図ります。資源制約への対応と蓄電池の多様化を進めることで、再生可能エネルギーの大量導入や電力系統の安定化を支える定置用蓄電池市場の拡大につながることが期待されます。