堀場エステックは、京都府福知山市の工場で、太陽光発電と水素を組み合わせたエネルギー循環システムを導入しました。約5,000平方メートルの太陽光発電設備で工場の電力を賄い、需要を上回る余剰電力は水電解装置で水素へ変換して貯蔵します。必要な時間帯に燃料電池で再び発電することで、再エネの自家消費率を高める仕組みです。
余剰電力を水素として長時間貯蔵
太陽光発電は昼間に出力が集中するため、工場の需要と一致しない時間帯には余剰が発生します。蓄電池に加えて水素を活用すると、電力を化学エネルギーとして比較的長時間保持でき、夜間や天候不順時の電力供給に利用できます。発電時にCO₂を排出しない燃料電池と組み合わせることで、系統から購入する電力の削減と事業継続性の向上が期待されます。
ZEBと生産設備の両立を検証
工場の脱炭素化では、建物の省エネだけでなく、生産設備が消費する電力や熱を含めた全体最適が課題です。今回の取り組みは、太陽光、エネルギーマネジメント、水素製造・貯蔵、燃料電池を一体運用し、余剰再エネを無駄なく使うモデルです。設備効率、運転コスト、水素の利用率などの実績が蓄積されれば、再エネ変動への対応策として他の製造拠点へ展開できる可能性があります。
出典:HORIBA公式発表