日伊首脳会談、緊急時LNG相互融通で合意

· 火力,電力脱炭素

高市早苗総理大臣は1月16日、官邸でイタリアのジョルジャ・メローニ首相と首脳会談を行いました。日伊外交関係樹立160周年の幕開けを象徴するこの会談で、両首脳は二国間関係を「特別な戦略的パートナーシップ」へと格上げすることで一致。その中で、液化天然ガス(LNG)の安定供給に向けた協力強化を発表しました。

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緊急時のLNG相互融通

この会談で、不測の事態により供給が滞った際、両国が連携してLNGを融通し合う「緊急時協力」を加速させる方針で合意しました。

これに先立つ2025年11月、当時の武藤経済産業大臣がイタリアを訪問。イタリア政府との間で以下を柱とする「ガス安全保障に関する協力覚書(MOC)」を締結していました。

  1. 在庫の相互活用:緊急時におけるLNGカーゴの柔軟な振り替え。
  2. 共同調達の検討:市場混乱時における共同での買い付けや情報共有。
  3. アフリカ権益の活用:イタリアのエネルギー大手Eni(エニ)が持つアフリカ(モザンビーク等)の権益から、日本への供給を想定した協力体制。

日伊「特別なパートナー」関係を構築へ

高市総理は記者会見で、「幅広い分野の協力が着実に進展し、日本とイタリアの関係は飛躍的に深化している」と強調。昨年の閣僚級による事務的な覚書を、今回の首脳会談で国家間の揺るぎない約束へと昇華させた格好です。

両国は今後、実務者協議を通じて、具体的な融通のシミュレーションや運用ルールの策定をさらに進める見通しです。