日本蓄電池は、2026年8月4日、鳥取県鳥取市に建設した系統用蓄電施設「NC鳥取市気高町2蓄電所」が6月30日に受電を開始したと発表しました。定格出力は1,999kW、蓄電容量は8,322kWhで、蓄電池システムにはNExT-e Solutionを採用。施工はワイ・ジャストが担当しました。
三つの電力市場に対応
同蓄電所は、再生可能エネルギーの発電量が天候などで変動した際に電力を充放電し、系統の需給バランスを調整する地域分散型エネルギー拠点です。日本卸電力取引所(JEPX)の卸売市場、需給調整市場、容量市場への対応を予定しています。約4時間分に相当する蓄電容量を持ち、価格差を利用した電力取引だけでなく、短時間の需給変動への調整力提供や、将来の供給力確保にも活用できる構成です。
災害時の地域防災機能も付加
平時の市場運用に加え、災害時には地域の電力供給を支える防災拠点としての機能も備えます。系統用蓄電池は再エネの出力変動を吸収する設備として導入が拡大していますが、停電時の電源確保にも役割を広げつつあります。鳥取市内に分散型の蓄電拠点を整備することで、電力系統の安定化と地域レジリエンス向上を両立する取り組みです。市場収益と防災価値を組み合わせる運用モデルとして、地方圏での系統用蓄電池の展開を後押しする可能性があります。