イーズ、イーバンス、JA三井リース、中部電力の4社は、静岡県磐田市のメロン農園で、電気ヒートポンプと遠隔監視制御を組み合わせた施設園芸の実証を開始した。温度・湿度などの栽培環境を可視化し、作業の省力化と重油ボイラーの使用削減を図る。燃料費とCO₂排出量を同時に抑え、園芸施設の電化を事業化できるか検証する。
2027年3月までメロン農園で検証
実証期間は2026年7月から2027年3月まで。ガラスハウスにイーズの電気ヒートポンプと、イーバンスの遠隔監視制御システムを導入する。施設園芸では、作物に適した温度を保つため重油ボイラーなどが使われるが、燃料価格の変動やCO₂排出が課題となる。電化とデジタル制御により、必要な場所と時間に応じて温熱を供給し、栽培環境を維持しながら重油消費を減らす。
データ分析とリースで横展開を検討
中部電力は実証全体を統括し、設備と制御システムの統合、重油削減量や労働力削減効果の計測、データ分析を担う。JA三井リースは結果を踏まえ、設備導入時のリースなど金融サービスを検討する。ヒートポンプは初期投資が必要なため、削減できる燃料費・人件費を定量化し、月額負担と比較できる仕組みが普及の鍵となる。農業の人手不足、燃料費、脱炭素という複数課題を、機器、制御、電力、金融の組み合わせで解決する試みだ。
出典:PR TIMES