エナリスは、大塚ホールディングス、テス・エンジニアリングと協業し、北海道にある大塚グループ工場で需要地併設型蓄電池の運用支援を7月に開始した。工場敷地内の太陽光発電による日中の余剰電力を蓄電し、夕方から夜間の操業に利用する。逆潮流は行わず、発電した再生可能エネルギーを工場内で使い切ることで、自家消費率と環境価値を高める。
需要・発電予測から充放電を計画
エナリスは過去の需要実績と太陽光の発電予測を組み合わせ、余剰が生じる時間帯と電力量を推計する。昼間は蓄電池の空き容量を確保して余剰電力を吸収し、夕方以降は工場需要に合わせて放電する。夜間の安価な系統電力による充電も組み合わせ、稼働率と費用対効果を最適化する。制御には独自の分散型電源制御システム「ene GX DERMS」を使用する。
自家消費と電力取引を一体管理
充放電計画は需給管理やJEPX取引とも連携し、将来の容量市場参加後は必要な放電指示にも対応する。需要地併設、太陽光併設、需要家PPSによる運用を組み合わせた点が特徴だ。設備導入だけでなく、需要予測、発電予測、市場取引まで統合することで、工場の再エネ利用とエネルギーコストの両方を改善するモデルとなる。製造拠点で蓄電池を「非常用設備」から日常的な運用資産へ変える事例として注目される。
出所:PR TIMES