バンプージャパン株式会社と株式会社グローバルエンジニアリングは、共同出資するJ&A Energy合同会社を通じ、岩手県遠野市で出力14.5MW、蓄電容量58MWhの大規模系統用蓄電所を整備し、2025年6月30日に運転を開始しました。再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力需給の調整や系統安定化を担うインフラとして運用します。
需給調整市場と容量市場への参加を想定
蓄電所は、需要の少ない時間帯や再エネ発電量が多い時間帯に充電し、需要増加時や供給力が不足する局面で放電します。これにより周波数調整などの調整力を供給するとともに、需給調整市場や容量市場への参加を通じて収益機会を確保する計画です。設備にはTesla製の蓄電システムを採用し、約4時間分に相当する容量を備えます。
国の補助制度を活用し事業化
事業は、環境共創イニシアチブが執行する経済産業省の「定置用蓄電池導入促進補助金」の採択を受けています。蓄電池は再エネ導入量の増加に伴って重要性を増す一方、設備投資額や市場収入の不確実性が事業化の課題です。補助制度の活用により初期負担を抑え、東北地域で系統用蓄電池の運用実績を蓄積します。
再エネ拡大を支える柔軟性資源へ
系統用蓄電池は発電設備ではないものの、変動する太陽光・風力と需要の時間差を埋める柔軟性資源です。本件は14.5MW・58MWhと一定の規模を持ち、複数市場を組み合わせる運用モデルの実効性が注目されます。両社は地域の電力インフラ強化と再エネの最大活用につなげる方針です。