東邦ガスは2025年5月15日、三重県津市で同社初の系統用蓄電池「津蓄電所」の運用を開始しました。最大出力11.4MW、容量69.6MWhで、特別高圧に接続する系統用蓄電池事業として中部地方で初の案件としています。
LNG基地跡地にNAS電池
蓄電所は津LNGステーション跡地に整備され、日本ガイシ製NAS電池を採用しました。長時間放電と大容量化に適した特性を生かし、再エネの出力変動や需給差を吸収します。国の系統用蓄電池導入支援事業の補助金も活用しました。
自社調整力と市場取引に活用
東邦ガスは蓄電池を自社保有電源の調整力として使うほか、日本卸電力取引所、需給調整市場、容量市場で取引します。単一市場に依存せず、エネルギー取引と調整力、供給力の価値を組み合わせる運用が事業性の鍵になります。
ガス会社の電力事業を強化
都市ガス会社が大規模蓄電池を自ら運用することで、発電・小売・市場取引を横断した最適化が可能になります。中部エリアで太陽光導入が進むなか、約6時間相当の蓄電容量を持つ設備は、短時間の価格差取引に加えて長時間の需給調整にも活用余地があります。
出典:東邦ガス公式発表