スターシーズは、和歌山県で同社3基目となる系統用蓄電所「井ノ口蓄電所」の開発に着手しました。2025年11月の着工、2026年1月の完成を予定しています。発表では、地域との共生を重視した蓄電所として整備し、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の需給変動を吸収する調整力として活用する方針を示しました。
液冷式LFP蓄電システムを採用
設備には、ファーウェイの液冷式リン酸鉄リチウムイオン蓄電システム「LUNA2000-215kWh」を採用します。蓄電池とパワーコンディショナーを一体的に構成し、設備の設置効率や運用時の安全性、静音性に配慮します。出力約2MW、容量約8MWh級の高圧系統用蓄電所として、電力需要が低い時間帯に充電し、需要が高まる時間帯に放電する運用を想定しています。
地域防災への活用も検討
スターシーズは、平常時の電力市場での運用に加え、災害時に地域へ電力を供給できる仕組みづくりも進めます。系統用蓄電所は、卸電力市場、需給調整市場、容量市場など複数市場を組み合わせることで収益化を図る一方、地域住民への説明、安全管理、騒音対策が事業継続の前提となります。同社は2026年2月期までに5カ所の事業化を目指しており、井ノ口蓄電所を今後の展開につなげます。