【水力発電PPA】関西電力、原子力・水力を活用したオフサイトPPAの受付を開始

関西電力は、2026年7月9日、関西電力、原子力・水力を活用したオフサイトPPAの受付を開始と発表しました。公式発表に基づき、設備・契約の内容、地域性、事業上の論点を整理します。

発表内容と案件の概要

同社は、GXの進展や燃料価格の変動を背景に、脱炭素と電力価格の安定化を両立する電力調達への需要が高まっていると説明しています。従来のフィジカルPPAは太陽光や風力などの再生可能エネルギーが中心でしたが、新たに既設の原子力・水力発電所を組み合わせることで、季節や天候、時間帯の影響を受けにくい脱炭素電力の供給を目指すとしています。原子力を活用したフィジカルPPAは国内初の取り組みとなります。

本スキームでは、フィジカルPPAの特徴である「電気」と「環境価値」を一体で提供し、需要家のScope2排出量削減に加え、燃料価格や市場価格の変動リスクの低減にも寄与するとしています。

事業上の位置付けと今後の焦点

また、太陽光・風力に加えて原子力・水力を組み合わせた電源ポートフォリオを構築することで、脱炭素電源の安定調達や企業の長期的な電力調達手段の多様化が期待されます。

水力発電は、燃料価格に左右されにくい純国産の再生可能エネルギーです。新設案件では河川流量、落差、既存ダムや水路の利用条件が発電量を左右し、更新案件では水車・発電機の高効率化によって同じ水資源から得られる電力量を増やせます。設備寿命が長い一方、工事中の停止期間、河川環境への配慮、保守部品の確保、災害時の安全管理が事業性を左右します。公表値だけでなく、運転開始後の実発電量、設備利用率、停止実績を継続して確認する必要があります。

出典

関西電力の公式発表

電力シェアリングニュース記事一覧へ>>