多摩川ホールディングスは、子会社の多摩川エナジーが福岡県みやま市の系統用蓄電所を取得すると決定しました。設備は出力約2MW、容量約8MWhで、取得価額は約6億8,400万円です。2026年7月の系統連系と同年8月末の引き渡しを予定し、蓄電所事業の収益化を前倒しします。
連系直前の設備を取得
取得対象は、福岡県みやま市瀬高町にあり、蓄電池などの主要機器を設置済みで系統連系を待つ段階です。多摩川エナジーは、2026年5月25日に売買契約を締結し、7月の連系後、8月末に引き渡しを受ける計画です。取得資金には自己資金を充てます。
連系後は、需給調整市場への参加に必要な審査を進め、早期の市場稼働を目指します。卸電力市場での価格差取引に加え、電力系統へ調整力を提供することで、複数の収益機会を確保します。
事業開始を1年以上前倒し
同社グループは、太陽光、小形風力、地熱、小水力の発電所を開発してきました。中期経営計画では2028年10月期の系統用蓄電所事業の収益化を掲げていましたが、完成間近の設備を取得することで、立ち上げを1年以上前倒しできるとしています。
再生可能エネルギーの増加に伴い、余剰電力を蓄えて必要な時間帯に供給する機能の価値が高まっています。同社は今回の案件で運用経験を蓄積し、既存の再生可能エネルギー事業と組み合わせながら、蓄電所事業を新たな収益基盤へ育てます。