デジタルグリッドの子会社であるデジタルグリッドアセットマネジメントは、岐阜県大垣市の「大垣市上石津一之瀬蓄電所」で試運転を開始しました。設備は出力1.9MW、容量8.1MWhで、系統用蓄電所の保有と電力市場での運用を組み合わせた事業の一環として整備されました。
商業運転に向けて設備を検証
試運転では、蓄電池、パワーコンディショナー、受変電設備、遠隔監視・制御システムを連携させ、充放電性能や保護機能を確認します。電力系統からの指令や市場取引に対応できる状態を整えた後、商業運転へ移行する計画です。
蓄電所は、電力価格が低い時間帯に充電し、高い時間帯に放電する卸電力市場での取引に加え、需給調整市場で調整力を供給します。約4時間分の容量を確保することで、複数市場の条件を踏まえた柔軟な運用が可能になります。
開発・保有・運用を一体化
デジタルグリッドは、電力取引プラットフォームや再生可能エネルギーの供給支援を展開しています。子会社が設備を保有し、グループの取引・制御機能を活用することで、開発後の運用まで一体で管理します。
系統用蓄電所では、設備の稼働率だけでなく、市場価格予測や入札、充放電計画の精度が収益を左右します。大垣市の案件で得る実運転データは、運用モデルの高度化や、同社が取り扱う蓄電池容量の拡大に向けた基盤となります。