穴吹興産は、系統用蓄電所事業への本格参入として、宮崎県北諸県郡三股町で出力1.9MW、容量8.9MWhの蓄電所を開発します。日本電力、ユーラスエナジーホールディングスと連携し、2027年春ごろの運転開始を目指します。不動産開発で培った用地活用力を、電力系統の安定化に生かす取り組みです。
3社の役割を組み合わせて事業化
穴吹興産は事業主体として案件全体を推進し、グループ会社の日本電力が開発や設備運営を支えます。ユーラスエナジーホールディングスはアグリゲーターとして、卸電力市場や需給調整市場などで蓄電池の充放電と取引を最適化します。
計画する設備は高圧区分で、約4.7時間分に相当する8.9MWhの容量を備えます。電力が余る時間帯に充電し、需要が高まる時間帯や調整力が必要な場面で放電することで、九州エリアの需給バランス維持に貢献します。
不動産事業の知見をエネルギー分野へ
穴吹興産は、西日本を中心にマンションや不動産開発を手掛けてきました。蓄電所事業では、立地評価、権利調整、事業収支の管理など、不動産事業で蓄積した機能を案件形成に応用できます。
九州では太陽光発電の導入が進み、出力制御への対応や調整力の確保が課題です。同社は三股町の案件を初期モデルとして、運転実績と市場収益を検証します。事業性を確認しながら、遊休地の活用や追加案件の開発につなげる方針です。