マノアエナジーは、鹿児島県志布志市で出力2MW、蓄電容量8MWhの系統用蓄電所を運転開始しました。同社の公式プロジェクトページでは、志布志市に設置した設備を日本卸電力取引所(JEPX)などの市場で活用し、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って重要性が高まる電力需給の調整に役立てる方針を示しています。
志布志市で高圧蓄電所を事業化
志布志プロジェクトは、九州エリアの電力系統に接続する高圧の系統用蓄電所です。出力に対して4時間分に相当する8MWhの容量を備え、電力価格や需給状況に応じて充放電します。余剰電力を蓄えて需要が高い時間帯に放電する市場取引に加え、需給調整市場で調整力を提供する運用が想定されます。
九州では太陽光発電の導入が進む一方、需給状況によって出力制御が行われます。独立した蓄電所が市場を通じて柔軟性を供給することで、再生可能エネルギーを有効活用しやすい電力システムの形成につながります。
国内蓄電事業の展開を加速
マノアエナジーは、蓄電池の開発・保有・運用を組み合わせた事業を進めています。今回の稼働は、用地確保や系統接続、設備調達、電力市場での運用までを一体で管理する実行力を示す案件です。
系統用蓄電所は、卸電力市場、需給調整市場、容量市場など複数の収益機会を組み合わせることが重要です。同社が志布志で得る運用データや市場対応の知見は、今後の案件形成や運用精度の向上に生かされる見通しです。