三菱電機は、2026年6月5日、太陽光発電など再生可能エネルギー向けPCSの開発を支援する設計・検証データ提供サービスを6月28日に開始すると発表しました。同社の最新第8世代IGBTを搭載した試作インバーターのデータを無償で提供し、顧客企業のPCS開発期間の短縮につなげるとしています。
3レベルインバーターの設計・検証データを提供
対象となるのは、大容量PCS向けの「Industrial LV100-type 1.2kV IGBT Module」と、中・大容量PCS向けの「Industrial NX-type 1.2kV IGBT Module」です。提供データには、部品配置、電気回路、筐体構造などの設計情報に加え、熱特性や短絡保護など実機評価に基づく検証データが含まれます。
再エネの導入拡大に伴い、直流と交流を変換するPCSでは、高効率化や小型化に対応した3レベルインバーターの需要が高まっています。一方で、熱設計、故障保護、高密度実装、システムレベルでの検証には時間がかかるため、設計データの提供は開発負担の軽減につながりそうです。
太陽光・蓄電池インバーター開発を後押し
PCSは、太陽光発電所や蓄電池システムの中核機器であり、再エネ電源の拡大や系統連系の高度化に欠かせない装置です。三菱電機は、台湾の工業技術研究院(ITRI)との技術協業で得た実験結果も含めて提供し、中・大容量インバーターの市場投入を支援する考えです。
出典:三菱電機 プレスリリース