数値
GPIは、2026年6月23日、欧州で初めて稼働中の鉱山内に建設されたデータセンター「Intacture」の運用開始を発表しました。
イタリア北東部ドロミテ山脈のバル・ディ・ノン地区にある採掘中のドロマイト鉱山地下約100mに整備された同施設は、トレント大学を中心とする官民連携組織「Trentino DataMine」が開発しました。総事業費は5,000万ユーロ超で、設計から建設まで約2年余りで完成。AIや高性能コンピューティング(HPC)向けの計算基盤として活用されます。
地下環境を活用し省エネと高い安全性を実現
施設は最終的に約6MW規模まで拡張する計画で、現在は段階的な稼働を開始しています。地下空間の安定した低温環境を利用することで冷却エネルギーを大幅に削減し、冷却用水を使用しない設計を採用。電力は100%再生可能エネルギーで賄われるとしています。さらに厚い岩盤に囲まれた立地により、物理的リスクや電磁的な脅威への耐性を高め、データ保護とレジリエンスの向上も期待されています。
AI時代を支える新たなデータセンターモデル
建設では約6万3,000㎡の岩盤掘削と約15kmの坑道整備を実施し、地上部分を最小限に抑えた構造となっています。データセンター需要が急増する中、自然冷却や土地利用の効率化を実現する地下型データセンターは、AI時代の持続可能なデジタルインフラとして今後の展開が注目されそうです。