環境省は、2026年5月7日、KTA軽米風力合同会社が計画する「(仮称)軽米町長倉円子風力発電事業」に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出を発表しました。
計画では、岩手県九戸郡軽米町の約1,210haを対象に、単機出力3,000~6,000kW級の風力発電設備を20~40基設置し、最大約120,000kWの陸上風力発電所を整備する構想です。経済産業大臣から2026年3月23日に意見照会を受け、環境大臣が5月7日に意見を提出しました。
累積影響や鳥類への影響を重点的に審査
環境大臣意見では、事業区域周辺に他事業者の風力発電所が稼働中または環境影響評価手続中であることから、累積的な環境影響について他事業者との情報共有を行い、適切な調査・予測・評価を実施した上で風車配置を検討するよう求めています。また、イヌワシの生息が確認されているほか、ノスリなどの猛禽類やガン類・ハクチョウ類の渡りルートと計画区域が重複する可能性があるため、専門家の助言を踏まえた詳細な調査を実施し、鳥類への影響回避・低減を図るよう要請しました。
騒音・風車の影への配慮も求める
計画区域周辺には複数の住居が存在し、風車の騒音やシャドーフリッカー(風車の影)の影響を受ける可能性があることから、適切な予測・評価を行い、十分な離隔距離を確保することも求めています。今後は経済産業大臣が環境大臣意見を踏まえた勧告を行い、事業者はその内容を反映した上で方法書以降の環境影響評価手続を進めることになります。
出典:環境省 プレスリリース