富士経済は、2026年3月23日、「2026 半固体電池の技術実態と市場の将来展望」を発表しました。EV(電気自動車)や再生可能エネルギーの普及を背景に、半固体電池の世界市場は2025年の約3,100億円から2040年には約1兆2,184億円へと約4倍に拡大すると予測しています。全固体電池の本格普及までをつなぐ「ブリッジ技術」として市場拡大が進むとの見方を示しました。 (富士経済株式会社)
全固体電池実用化までの移行技術として期待
半固体電池は、従来のリチウムイオン電池(LIB)の電解液と、酸化物系固体電解質を組み合わせて電極内部の空隙を埋める方式や、高分子電解質を電解液でゲル化する方式などを採用する次世代電池です。全固体電池で課題となる固体同士の界面接触、セル大型化、製造コストなどを短期的に補完できる技術として位置付けられています。
すでに一部のEV向け駆動用電池で実用化が始まっているほか、モバイルバッテリーなど民生機器への採用も進展しており、車載用途を中心に市場拡大が続くと分析しています。 (富士経済株式会社)
性能・供給体制・用途まで市場を分析
レポートでは、半固体電池のエネルギー密度、安全性、動作温度範囲などの性能比較に加え、材料メーカーや電池メーカーの供給関係、車載、定置用蓄電池、民生機器など用途別需要を調査しています。全固体電池の量産は2020年代後半から2030年前後にかけて本格化する見通しがある一方、その移行期には半固体電池が重要な役割を担うとみられ、市場形成を支える技術として普及が期待されます。 (富士経済株式会社)
出典:富士経済「2026 半固体電池の技術実態と市場の将来展望」