ENEOSは、2026年7月3日、ENEOS根岸製油所へのHVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化処理植物油)の輸入開始について発表しました。神奈川県横浜市の根岸製油所で既存タンクを活用してHVOを受け入れ、化石由来の軽油と混合したうえで出荷する運用を開始し、既存インフラを活用したバイオ燃料サプライチェーンの構築を進めます。
HVOの環境価値をBook and Claim方式で提供
今回輸入したHVOは、SAF(持続可能な航空燃料)の製造時に連産される燃料で、ライフサイクル全体では従来の化石由来軽油と比べて温室効果ガス排出量を大幅に削減できるとしています。HVOは軽油とほぼ同等の性状を持つことから、専用設備を新設することなく既存の受入・貯蔵・出荷設備を利用できる点が特徴です。
ENEOSは、HVOの環境価値をマスバランス方式およびBook and Claim方式で管理し、証書として需要家へ提供します。需要家は実際にHVOを使用せず既存燃料を継続利用しながら、バイオ燃料由来の環境価値を活用した脱炭素化に取り組める仕組みとなります。
既存設備を活用し導入拡大を目指す
専用物流や専用貯蔵設備への新たな投資を抑えながらバイオ燃料を供給できることから、幅広い需要家への導入拡大が期待されます。既存の石油供給インフラを活用して低炭素燃料を普及させるモデルとして、輸送部門を中心とした脱炭素化への活用が見込まれます。
出典:ENEOSプレスリリース