東芝は、経済産業省の令和7年度補正予算「次世代革新炉の開発・建設に向けた技術開発・サプライチェーン構築支援事業」で、応募した6事業が採択されたと発表しました。2025年8月に続く採択で、革新軽水炉「iBR」の実用化と国内原子力産業基盤の強化を進めます。
二重円筒格納容器などを検証
iBRは高い安全性と地域社会との共生を掲げる革新軽水炉です。今回の事業では、二重円筒格納容器や静的格納容器冷却設備などの安全対策設備を評価・検証し、実証データを拡充します。安全対策の有効性に関する解析評価も進め、早期実用化を目指します。
さらに、原子力安全上重要な設備について、サプライヤーと技術開発や製造実証を行います。新規建設案件の減少で弱体化が懸念される設備供給力、保守管理能力、人材基盤を維持・強化する狙いです。
建て替え需要を見据えた基盤整備
既設原子炉は運転期間の制約により将来的に供給力が低下する見通しです。次世代革新炉の社会実装には、炉型開発だけでなく、部材、製造設備、品質保証、人材を含むサプライチェーン全体の再構築が必要です。東芝はiBR開発と産業基盤強化を一体で進め、電力安定供給と脱炭素への貢献を目指します。