JR東日本と大阪ガスは、Daigasエナジーを通じてバーチャルPPAを締結し、2026年8月から広畑バイオマス発電所の環境価値の提供を開始します。
FITからFIPへ移行
対象となる広畑バイオマス発電所は兵庫県姫路市にあり、FIT制度からFIP制度へ移行します。大阪ガスが同発電所の電気と環境価値を全量買い取り、電気は日本卸電力取引所へ売却します。一方、環境価値は非FIT非化石証書としてJR東日本へ提供されます。
年間の対象電力量は約5.3億kWhです。これによるCO2削減効果は年間約22万tで、JR東日本のCO2排出量の約12%に相当します。JR東日本が実際に使う電気は従来の小売契約から供給されるため、既存の電力調達を維持したまま大規模な環境価値を追加できます。
鉄道事業の脱炭素を後押し
鉄道事業は電力消費量が大きく、安定供給と脱炭素を同時に進める必要があります。今回の方式は、発電所のFIP移行と需要家の長期的な環境価値調達を組み合わせる点が特徴です。大規模需要家が既存の小売契約を変えずに再エネ価値を確保する手法として、バーチャルPPAの活用拡大が注目されます。