【小水力発電】関西電力、岐阜県飛騨市で510kW小鳥川発電所を運転開始

関西電力は、2026年7月31日、関西電力、岐阜県飛騨市で510kW小鳥川発電所を運転開始と発表しました。公式発表に基づき、設備・契約の内容、地域性、事業上の論点を整理します。

発表内容と案件の概要

本発電所は、神通川水系小鳥川に位置する下小鳥ダムの河川維持流量を活用したダム式の発電施設となっています。同社において河川維持流量を活用した発電所としては4番目であり、水力発電所全体では153箇所目の拠点に位置付けられます。2019年11月に着工し、建設が進められてきました。

小鳥川発電所の最大出力は510kWで、有効落差99.96m、最大使用水量0.64m³/sのスペックを有しています。年間想定発電量は約257万kWhを見込んでおり、これは一般家庭約820世帯分の年間使用量に相当する規模です。また、CO2削減量は年間約1,090トンを見込んでいます。

事業上の位置付けと今後の焦点

水力発電は国内の水資源を活用する純国産エネルギーであり、発電時にCO2を排出しないゼロカーボン電源として重要な役割を担っています。同社は、ゼロカーボン社会の実現に向けて既設水力発電の安定的な運用と最大限の活用に取り組むとともに、新規開発についても推進していく方針としています。

水力発電は、燃料価格に左右されにくい純国産の再生可能エネルギーです。新設案件では河川流量、落差、既存ダムや水路の利用条件が発電量を左右し、更新案件では水車・発電機の高効率化によって同じ水資源から得られる電力量を増やせます。設備寿命が長い一方、工事中の停止期間、河川環境への配慮、保守部品の確保、災害時の安全管理が事業性を左右します。公表値だけでなく、運転開始後の実発電量、設備利用率、停止実績を継続して確認する必要があります。

出典

関西電力の公式発表

電力シェアリングニュース記事一覧へ>>