中国国家能源局は2026年7月10日、同日の全国用電負荷が15.18億kW(キロワット)に達し、2025年7月17日の過去最高15.08億kWを更新したと発表しました。7月初めから1.5億kW超増加しており、日本一国分に相当する電力負荷が新たに加わった規模だとしています。
華北・東北・西北・南方の4区域と広東、海南、寧夏、甘肅、陕西、福建など16省(自治区)で、今年に入り用電負荷が累覈59回にわたり過去最高を更新しました。国家能源局は、全国の需給情勢は総体として安定しており、各地で需要側対応や計画停電は発生していないとしています。
電力需要増加の背景
1~5月の全社会用電量は4.2兆kWhで前年同期比5.7%増となり、月別では3月3.5%、4月6.0%、5月約6.9%増と伸びが加速しています。第二産業の用電量は2.73兆kWhで同5.1%増、うちハイテク・装備製造業は9.7%増でした。第三産業は8055億kWhで同8.6%増、うち充換電サービス業が56.8%増、インターネットデータサービス業が44.6%増と大きく伸びています。
高温も負荷上昇の直接要因で、全国の平均気温は平年より0.5~1度高く、気温が1度上がるごとに用電負荷は4000万~5000万kW押し上げられると試算されています。
今後の供給対策
国家能源局は、監視・早期警戒の強化や「一省一策」による地域別の電力供給対策指導を進めるとしています。石炭火力を基盤としつつ、ガス火力、揚水発電、蓄電池等の調整電源を総動員し、仮想発電所(VPP)等の新たな仏組みも活用してピーク時の供給力を確保する方针です。
あわせて、重要送電線や浸水しやすい地域の配電設備、老朳團地等の脆弱箇所への巡視・保守を強化し、災害時には復旧を優先する原則で民生用電への影響を最小化するとしています。
出典:https://www.nea.gov.cn/20260710/02dd0d866ecd4e12855f69848a350181/c.html