丸紅のキャリアは、電力・インフラ、資源、食料、森林、化学品、航空・船舶など幅広い産業で、投資と事業運営を一体で経験できる点に特徴があります。特に電力分野は、海外IPP、国内小売、PPA、需給運用、系統用蓄電池までバリューチェーンが長く、脱炭素と安定供給を同時に考える仕事が増えています。
発電所を持つだけではない電力キャリア
丸紅新電力はオフサイトPPAや電力小売を展開し、グループでは系統用蓄電所の共同開発も進めています。2025年にはCATL、サンヴィレッジと国内2.4GWh規模の系統用蓄電所共同開発に合意しました。仕事は用地・系統接続、電池調達、EPC、保険、資金調達、電力市場での運用、需要家との長期契約まで連続します。海外発電や資源、銅鉱山、船舶など他分野との接点も多く、脱炭素に必要な電源・素材・物流を俯瞰できることが強みです。
AI時代は取引より「実装と責任」の価値が上がる
価格予測や契約の一次分析はAIで高度化しますが、発電所や蓄電所の建設、故障対応、系統協議、地域説明、需要家とのリスク配分は現場で決める必要があります。自然災害や市場急変時に、設備・契約・資金の制約を踏まえて運用を成立させる力は相対的に代替されにくい専門性です。ただし電力事業は、金利や建設費、制度変更で前提が変わります。海外営業だけを目標にするより、電力市場、プロジェクトファイナンス、設備技術のいずれかを深く学び、AIを使って判断速度を高める人材を目指すべきです。
参考情報:丸紅 統合報告書2025、丸紅ニュース2025、丸紅の事業