レノバは、再エネ発電所の開発・保有・運営を中核に、系統用蓄電池へ成長軸を広げる企業です。投資目線では、稼働済み発電所から得る長期売電収入と、開発報酬・持分売却など変動性の高い利益を分けて見ることが重要です。
2026年3月期は大幅増益
2026年3月期は売上収益876億円、EBITDA305億円、営業利益82億円となり、前年比でEBITDAは31%増、営業利益は104%増でした。バイオマス発電所の稼働寄与などが成長を支えています。2027年3月期は売上収益957億円、営業利益113億円を見込んでいます。一方、発電事業はプロジェクトファイナンスを多用するため、連結負債、金利、DSCR、持分比率、燃料費、減損の可能性を確認する必要があります。無配を続け、成長投資を優先する点も投資家の選好を分けます。
蓄電池は成長加速と市場リスクの両方を持つ
菊川西村蓄電所90MW/270MWhは2028年度の運転開始を予定し、新規大型案件が着工すれば、運転中・建設中の蓄電事業は450MW/1.3GWhへ拡大します。蓄電事業は2030年度にEBITDA90~100億円の貢献を目指します。ただし、収益は卸市場・需給調整市場・容量市場の価格、接続時期、電池劣化、運用技術に左右されます。洋上風力や地熱も許認可・建設期間が長く、計画遅延が株価に直結しやすい企業です。開発容量ではなく、投資決定、資金調達、着工、運転開始、実現収益を段階ごとに追うべきです。
※本稿は公開情報に基づく企業分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
参考情報:2026年3月期決算説明資料、IR情報、事業紹介