ヒューリックを投資目線で読む――不動産利益と1000億円蓄電池投資

ヒューリック(3003)は、東京・駅近の賃貸不動産と物件売却を利益基盤に、再エネと系統用蓄電池を新たな投資領域へ広げる銘柄です。蓄電池の成長性だけでなく、不動産市況、金利、含み益、物件回転、借入を含めて評価する必要があります。

足元は不動産が増益を牽引

2026年12月期中間期は売上高4,165億9,600万円で前年同期比38.8%増、営業利益803億1,300万円で7.0%増、純利益499億7,800万円で11.3%増でした。通期は営業利益2,100億円、純利益1,210億円、年間配当67円を見込みます。賃貸の安定収益と物件売却が株主還元を支えますが、販売時期で利益が振れ、金利上昇は調達コストと不動産価格の両方へ影響します。

再エネ660億円、蓄電池1000億円の採算

会社は2029年までに太陽光などへ約660億円、2034年までに系統用蓄電池へ約1,000億円を投資する計画です。保有建物の需要と再エネを結び、蓄電池で価格差・需給調整・容量価値を取れれば新収益になります。一方、系統接続、電池価格・劣化、火災、市場価格、制度、運用能力が採算を左右します。投資家は発表額より、接続済み容量、稼働率、市場別利益、投下資本利益率、借入金利を確認し、本業の資本効率を損なわないかを見るべきです。

※本稿は公開情報に基づく企業分析であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

参考情報:2026年12月期決算資料再生可能エネルギーの有効活用中長期経営計画

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