ニッスイ、売上高9313億円・営業益404億円で最高益 養殖・海外食品へ成長投資

ニッスイの2026年3月期連結業績は、売上高9,312億円(前期比5.1%増)、営業利益404億円(27.2%増)、親会社株主に帰属する純利益275億円(8.4%増)となり、各段階利益は過去最高でした。国内外の漁業・養殖と北米の水産加工が回復し、チルド食品も堅調に推移しました。

ニッスイの事業
ニッスイの事業

水産の回復と食品の安定収益が二本柱

水産事業は売上高3,801億円、営業利益177億円で、利益は前期の約2.1倍になりました。国内養殖ではブリや銀鮭、南米ではサーモンの販売量・生残率が改善し、北米加工もすり身価格の上昇などが寄与しました。食品事業は売上高5,009億円、営業利益296億円と最大の収益基盤です。一方、国内冷凍食品は原材料高と値上げ後の数量減、北米業務用は関税によるコスト上昇の影響を受けました。

1,500億円の成長投資、回収力が焦点

中期計画「GOOD FOODS Recipe2」は2027年度に売上高9,700億円、営業利益410億円、ROIC6%、ROE10%を目指し、完成ベースで約1,500億円を投じます。食品に約660億円、水産に約220億円を配分し、北米・欧州の新工場、国内生産再編、ブリ・サーモンの種苗・養殖能力を拡張します。2026年3月期は営業キャッシュフロー532億円に対し投資キャッシュフローが614億円の支出となり、借入・社債も増えました。総還元性向は57.4%、年間配当は32円でした。

海況・原料・為替と投資実行を見極める

投資判断では、養殖の生残率、海水温や疾病、水産物・穀物・油脂価格、為替、米国関税、値上げ後の販売数量が主要な感応要因です。海外買収と大型工場の立ち上げで資産と在庫が増えており、設備稼働率を高め、成長投資を営業キャッシュフローとROICへ結び付けられるかが焦点です。2027年3月期会社予想は売上高9,800億円、営業利益425億円、純利益290億円です。

出典 ニッスイ「2026年3月期決算短信」ニッスイ「2026年3月期決算補足資料」ニッスイ「GOOD FOODS Recipe2」

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