株式会社NTTドコモは、2026年8月3日、石川県羽咋郡志賀町において、非常用電源としてグリーン水素を用いる純水素燃料電池を活用した商用基地局の長期運用実証を開始すると発表しました。
災害時における通信サービスの継続を目的に、同社はこれまで全国の基地局へ蓄電池やメタノールを燃料とした燃料電池などを配備してきました。しかし、既存のメタノール型は発電時に二酸化炭素を排出するため、環境負荷のさらなる低減が喫緊の課題となっていました。今回導入されるシステムは、発電時に二酸化炭素を出さず環境に優しい純水素燃料電池を非常用電源として利用する仕組みです。
全国初となる長期運用実証の展開
水素燃料電池を搭載した商用基地局での実証は、同社として全国で2例目、北陸地方では初の取り組みとなります。さらに、商用基地局の環境下における水素燃料電池の「長期運用実証」としては全国初の事例です。すでに2025年11月から山梨県で進められてきた実証の成果を踏まえ、新たに石川県で運用拠点を開設する運びとなりました。
本プロジェクトは、石川県創造的復興プランに掲げられるサステナブルなインフラ実現にも資する内容となっています。自社で開発した「出力電圧制御技術」によって水素燃料の高効率利用を可能にし、補給により長時間の電力供給を実現できるため、災害に強く環境負荷の少ない通信インフラの構築に大きく貢献していくとしています。なお、本件の一部は令和7年総務省の基地局強靭化対策に関する調査・実証事業の一環として実施されます。
出典:発表