Metaは、企業が事業電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際イニシアチブ「RE100」から脱退したと複数の海外メディアが報じています。
事実だとすれば人工知能(AI)データセンターの拡張に伴う膨大な電力需要に対応するため、同社が新たに天然ガス火力発電所への投資を拡大したことが主な要因となります。
RE100を運営するクライメート・グループとの協議の結果、新規のガス火力発電への投資により、同組織が定める技術的基準をもはや満たすことができなくなった事実が確認されたとしています。
AIインフラ向けに7.5GWのガス火力発電を支援
AIインフラの継続的な運用には、天候に左右されない大規模かつ安定した電力供給が不可欠となります。米ルイジアナ州リッチランド郡に位置する大規模データセンター「Hyperion」の電力確保に向け、同社はエンタジー社と提携し、10基の天然ガス火力発電所の建設を支援する計画を打ち出しました。
このプロジェクトは、当初予定されていた3基(約2.26ギガワット)に加え、2026年3月に7基のコンバインドサイクルガス発電所(5.2ギガワット以上)への資金提供が合意され、合計出力は約7.5ギガワットに達します。また、オハイオ州においても200メガワット規模のガス発電プロジェクトに関与しており、化石燃料への依存を強める形となりました。
再エネ100%達成目標への影響と他社の動向
同社は2016年にRE100へ加盟し、2020年までに自社の全事業を再生可能エネルギーで賄う公約を掲げて目標を達成したと報告していましたが、方針転換を余儀なくされました。一方で、競合にあたるApple、Google、Microsoftなどの大手テクノロジー企業は、現在も444社が署名するRE100のメンバーリストに残留しています。
今回の離脱に際し、Metaは風力や太陽光、バッテリー、原子力、地熱など30ギガワット以上のプロジェクトを支援してきた実績を強調し、年間電力使用量を100%クリーンで再生可能なエネルギーで相殺するという自社の目標は引き続き維持するとしています。
出典 Meta quits clean energy pledge amid gas-powered data centre push | The Star