INPEX、3年間で1兆8,000億円超の成長投資 LNG・CCS・再エネが次の収益軸

INPEXは、2025~2027年の3年間に1兆8,000億円以上の成長投資を計画します。内訳は既存案件の維持・拡張に約1兆1,000億円、天然ガス・LNGの拡大と低炭素化に約5,000億円、CCS・水素・電力関連に約2,000億円です。2025年12月期の営業キャッシュフローは6,938億円で、2026年は親会社所有者帰属利益3,300億円、成長投資8,500億円を見込みます。

LNGの大型案件と電力事業を並走

成長の中心はイクシスLNGの拡張とアバディLNGで、アバディは2027年の最終投資決定を目指します。同時に、CCS・水素を第三者向けの排出削減サービスへ育て、再エネと蓄電池・ガス火力の組み合わせで電力価値を高めます。2025年には豪州で風力、太陽光、蓄電池を含む1GW超の資産群を取得し、持分発電容量は605MWから838MWへ拡大しました。2035年にはCFFOを2024年比60%増、ROE・ROICを各10%以上とする目標です。

油価感応度と巨額投資の管理

原油・LNG価格、為替、イクシスの稼働率がキャッシュフローを大きく左右します。アバディやCCSは工期、許認可、コスト超過、需要家確保が主要リスクです。再エネ・蓄電池も電力価格、建設費、系統制約と投資規律が収益性を決めます。中計では90円からの累進配当と総還元性向50%以上を掲げますが、大型投資期に財務健全性と還元を維持できるかが焦点です。上流事業の資金力を低炭素・電力の反復的な収益へ変えられるかが、中長期評価を左右します。

出典 INPEX「Vision 2035」INPEX「2025年12月期 決算説明会」INPEX「Integrated Report 2025:Growth Strategy」

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