首都圏CCS株式会社、株式会社INPEXおよび関東天然瓦斯開発株式会社は、2026年7月7日、千葉県九十九里沖におけるCCS試掘1坑目「九十九里沖J-1」の作業開始を発表しました。
千葉県九十九里沖約5kmの海域で、CO₂の地下貯留に適した地層の有無を確認するための掘削調査を7月6日に開始しました。首都圏CCS株式会社は今年4月に経済産業大臣から試掘許可を取得しており、本格的な地質評価に向けた現地作業へ移行した形です。
2坑の試掘データをもとに貯留能力を評価
今回着手した「九十九里沖J-1」に続き、試掘2坑目となる「九十九里沖J-2」の掘削も予定しています。両坑井で取得する地質・地層データを総合的に解析し、CO₂を安全かつ長期間にわたり地下へ貯留できる能力を評価するとしています。
対象事業は、日本製鉄東日本製鉄所君津地区や京葉臨海工業地帯の複数産業から排出されるCO₂を回収し、パイプラインで輸送したうえで九十九里沖の地下へ貯留することを想定しています。
2030年代初頭の貯留開始を目標
本事業は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した「先進的CCS事業に係る設計作業等」の一環として進められており、2030年代初頭のCO₂貯留開始を目標に調査・検討が進められています。
また、2026年6月には千葉県九十九里町に「うみとみらい CCSコミュニケーションセンター」を開設しており、地域住民との情報共有や対話を進めながら事業を推進する方針です。首都圏における大規模CCSインフラ整備に向けた重要な地質データの取得が期待されます。