【豪州再エネ企業】J-POWER、Genex Powerを376億円で完全子会社化 太陽光・蓄電開発を拡大

J-POWER(電源開発)は、2024年7月31日、豪州で再生可能エネルギーと蓄電設備を開発するGenex Power Limitedの株式取得を完了し、100%子会社化したと発表しました。取得価額は376億1,000万円(3億5,100万豪ドル)です。

J-POWER公式広報誌によるGenex Power事業概要
J-POWER公式広報誌によるGenex Power事業概要

豪州会社法のSOAで全株式を取得

J-POWERは子会社JPGA Partnersを通じ、従来7.72%を保有していたGenexの株式12億7,818万7,135株を追加取得しました。取得後の保有株式は13億8,517万7,140株、議決権比率は100%です。1株当たり0.275豪ドルを支払い、Genexは2024年8月1日の取引終了後に豪州証券取引所から上場廃止する手続きへ移りました。

買収には豪州会社法上のScheme of Arrangement(SOA)を用いました。株主総会とニューサウスウェールズ州最高裁判所などの承認を経て、反対株主を含む全株式を取得する仕組みです。J-POWERは買収時点で、2025年3月期の連結業績への影響は軽微と説明しました。

太陽光・蓄電池・揚水を一体開発

Genexはクイーンズランド州を中心に、太陽光、風力、大型蓄電池、揚水発電を組み合わせた開発基盤を持ちます。Kidston Clean Energy Hubでは既存の太陽光に加え、廃鉱山を活用した出力25万kWの揚水発電所を整備しています。

Bouldercombe蓄電所は出力5万kW・容量10万kWhで運転し、Bulli Creekでは太陽光と蓄電池を合わせ最大200万kWの開発構想を進めています。J-POWERにとっては、個別発電所の取得ではなく、案件形成から建設・運営まで担う現地開発会社を取得した点が特徴です。豪州の電力価格や系統接続、建設費を管理しながら、開発資産の運転開始と権益売買を組み合わせる戦略となります。

出典

J-POWER「Genex Power Limited社の株式取得完了について」

J-POWER公式広報誌「オーストラリアの再エネ促進に貢献」

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